名古屋市港区の二葉鍼灸療院-交通事故治療対応
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ふたばだより

H24/2/1 肥満(体脂肪)について ‐その3‐
  肥満の正体は脂肪細胞の数が多くなり、大きさも大きくなると述べさせて頂きました。人により脂肪を蓄えるスペースには限りがありますので、蓄える場所がなくなってくると筋肉をはじめ、心臓や肝臓、膵臓などに脂肪がついてきます。松坂牛の霜降りがこの状態です。筋肉でこのような状態になると、筋力が弱くなったりしますので、運動する気力がなくなり、益々悪くなってきます。生活習慣病にもかかりやすいのです。
  このような状態を改善するには、とにかく歩くということです。脂肪が燃焼されるには酸素をしっかり吸収して行う運動が必要で、人と話しながら動く強度が適していると言われています。苦痛に満ちた表情で行う運動では脂肪が燃焼しにくいということです。ニコニコして行える程度が一番です。
  1回30分で週に2回くらいを2ヶ月ほど続けると、運動により効率良く脂肪を燃焼する身体に変化してきます。また、筋肉はエネルギーを消費する最大の器官ですので、筋肉が丈夫になると、寝ていても大量にエネルギーを使うために、脂肪がつきにくくなります。
  これが健康を維持する最高なやり方です。あまり食べないのに痩せない!少し食べ過ぎるとすぐに太ってしまう!という人達は運動が全く足りないのです。30分歩いたところで消費カロリーは少ないですが、その見返りとして得た筋肉がエネルギーを消費する身体を作っているのです。食べないと体力がなくなり、風邪をひいたり顔色も悪くなってきますし、筋肉が少なくなってエネルギーの消費量が少なくなります。一定以上の栄養を取らないと、大昔から飢餓状態を意識して身体が脂肪を合成して身体に貯蓄する機能が働き、かえってどんどん太ってきます。
  どうか、健康を意識するのであれば、日常生活の中で少しでも歩くということを意識して生活習慣病にならないように心がけましょう。適度な運動と鍼治療で健康を維持していきましょう。

H24/1/1 今年も鍼治療で健康を維持していきましょう
  明けましておめでとうございます。昨年は気持ちを前向きに考え、適度な運動をすることで、健康維持ができることのお話をさせて頂きました。今年も引き続いて健康維持と鍼治療について、お話を進めていきたいと思います。
  腰が痛い、膝が痛い、肩こりといった症状を訴えられる人のほとんどが運動不足からくることが多いと思います。運動不足によって筋力が低下したことにより関節に負荷がかかり、痛みが出てきたものと思われます。
  このような場合には、痛みがあっても少しずつでも運動して筋力を強化していくことが治る近道になります。鍼治療は無理なく動かすことのお手伝いをする最適な治療法であると思います。
  そして、痛みがなくなっても予防の意味で適度な運動が必要です。また、老化からくる骨の変形により痛みが出てくる変形性膝関節症や足のしびれが伴う腰部脊柱管狭窄症、手のしびれや動かしにくくなる頚髄症などは、整形外科では手術を勧められますが、場合によっては適度な運動を行うことによりそれ以上ひどくならなくなり、手術を必要としない場合があります。
  当院では患者さんひとりひとりの状態を把握した上で、最適な治療法をアドバイス致しますので、是非ご相談下さい。
  運動するにあたっては運動する時間が作れないという人に対しても、日常生活の中で様々な動きを取り入れ、筋力強化に取り組む方法があります。とにかく、運動は無理をせず、徐々に、そして長続きさせることが重要で、今年も鍼治療で健康を維持していきましょう。
H23/12/1 良いお年をお迎え下さい
今年もあと少しとなりました。今年に取り上げさせて頂いたテーマは五十肩、腱鞘炎でした。そしてその治療に対しては生体制御療法としての鍼治療が有効であることをお話させて頂きました。治療に当たって必要なことは「心頭を滅却すれば火もまた涼し」といったように、気持ちをしっかり持ち、前向きにことを進めれば痛みや不快な症状を軽減できるというものです。もちろん、ストレスを溜めないということと規則正しい生活をするなどの生活習慣を正すことも必要です。
  そして、最後に運動が有効であり、体脂肪を減らすだけでなく、生活習慣病の予防やうつ病などの精神疾患にも有効であることをお話させて頂きました。この運動の効果は鍼治療とよく似ておりますので、鍼治療に運動を加えることにより、お互いの効果が上がるものと考えています。
  運動を始めるにあたっては、無理をしない程度の速度で始め、時間ははじめは5分からで徐々に増やしていき、最終的に40~50分くらいできるようになるといいと思います。この時間に関して、自宅から出発して20分歩いたら帰ってくるという考え方だと行いやすいものと思います。これを週に2回できればいいと思いますし、それ以上できればもっといいと思います。
  膝が痛いからできない・・ではなく、膝が痛いから治すために歩くという気持ちが持てるようになったら長続きしますし、決して無理をしないことが重要です。
  副作用のない鍼治療で、来年も老化防止、健康維持に役立てて下さい。わからないことがあれば、是非、ご相談下さい。

H23/11/1 肥満(体脂肪)について ‐その2‐
  肥満の正体は脂肪細胞の数と大きさで決定されます。
  数は中学生から高校生あたりまでで決定されますので、この青年期あたりで糖質の多い物(清涼飲料水や菓子類)をたくさん食べて太っていると普通体型の人よりも数が多くなります。したがいまして、数が多くなるということは肥満しやすくなります。しかし、最近の研究では肥満して容量がいっぱいになると、成人でも数が増えるという研究結果がでていますので、注意が必要です。
  次に大きさですが、脂肪細胞は通常直径で0.05~0.09ミリですが、中性脂肪を蓄えるとその約3倍までにふくれあがります。したがいまして、太っている人は数が多く、大きさも大きいということになり、脂肪を蓄積できる容量が大きくなりますので、少し油断するとすぐに太ってしまうのではこのことによるものです。
人類の歴史で食生活様式の選択肢がふたつに別れ、ひとつは他の動物を狩る狩猟民族と穀物を栽培する方法をとった農耕民族です。
  狩猟民族は空腹時に走り回り獲物を仕留めてお腹いっぱいに一度に食べるので血糖値が急上昇するので、どんどんインスリンを分泌して余ったエネルギーを皮下脂肪に蓄える能力を身に付けました。一方、農耕民族は少しずつ食べるので血糖値は常に低くインスリンの分泌が少ないので皮下脂肪に変えることがヘタクソで、インスリンも大量に分泌するとすぐに枯渇する人種です。この農耕民族が私たちアジア人です。欧米人は食べ過ぎてもどんどん脂肪に変えて蓄える能力に優れていますので、太っていても健康な状態を維持することができる人種ですが、私たちアジア人は中肉中背でも糖尿病や高血圧にかかりやすい人種ですので、食事の管理をしっかり行わないと生活習慣病にかかりやすくなります。適度な運動と鍼治療で生活習慣病の予防に心がけましょう。

H23/10/1 肥満(体脂肪)について
  肥満は現代病といわれており、交通網の発達に伴い急激に肥満者が増えてきています。体型を無様にゆるませ、体重を増やす正体は無駄な体脂肪です。まずは、この体脂肪について述べさせて頂きます。
  体脂肪は骨格と筋肉の外側につき、身体をぐるりと取り巻く性質があります。したがいまして、腕や足よりも周囲径の長いおなかまわりはそれだけたくさんの体脂肪をためることができるので、太り始めるとおなかから脂肪がつき、でっぷりとしたおなかになるのです。皮膚の下につく脂肪を皮下脂肪といい、内臓を取り巻くようにつく脂肪を内臓脂肪といいます。
  皮下脂肪は身体を衝撃から守るクッションであったり、体温を保つ断熱材の役目をしていますが、内臓脂肪は生活習慣病を引き起こす原因になるので、注意が必要です。
  女性は女性ホルモンの作用により、皮膚の下に脂肪が誘導されるようにできていますので、女性は皮下脂肪が多く、内臓脂肪が少ない傾向にありますが、男性は皮下脂肪よりも内臓脂肪の方がつきやすいといわれています。内臓脂肪は生活習慣病の引き金になりますが、代謝が活発なので、食事制限や運動により減りやすいものです。一方、皮下脂肪はクッション材や断熱材の役割をしているので食事制限や運動でも簡単に減らない特徴があります。
  したがいまして、女性の下腹部の脂肪は子宮を守る遺伝的なことから、出っ張ったおなかをへこませることは大変難しいということになります。一方、男性は適度な運動で比較的早期に体重の減少が見込めます。といっても、運動を開始して3ヶ月間は体重の変化は少ないですが・・。
  このように、男性と女性では体脂肪の構成が違い、減り方が違うということを知っていただき、女性の場合には少しずつ、徐々に体重が減ってくることを認識されて、気長に運動を続けて頂きたいと思います。

H23/9/1 第29回(社)生体制御学会学術集会が盛大に開催
  第29回(社)生体制御学会学術集会が8月28日(日)午前10時から午後3時20分まで吹上ホールにおいて開催されました。今回の学術集会は一般の人も聴講できる市民公開講座も開催され、参加者590名以上となり、盛大に開催されました。
  市民公開講座は午後1時から3時10分まで2人の講師によるものでした。
  一人目は名古屋大学大学院国際言語文化研究科の福田眞人教授で、「結核の歴史」についてでした。結核は昔は死亡率の高い疾患でしたが、現在はかなり死亡率は低くなってるものの、まだまだあり、患者の数も多く、予断の許さない疾患であることのお話しでした。
  次に新潟大学医学部医歯学総合研究科医動物・免疫学教室の安保 徹教授から「エネルギー生成系で知る、発ガンのメカニズム」についてでした。ガンというと非常に怖いものだという認識がありますが、適切に対処すると怖くないというお話しでした。抗がん剤治療は死期を早めるだけで患者自身、苦痛を伴い、大変な治療でありますが、ガンのメカニズムを知っていると抗がん剤に頼らなくてもできる対処法はいろいろあるんだというお話しでした。
  ガン細胞は常に身体の中にできるものですが、このがん細胞の増殖を抑えているのが免疫であり、この免疫力を高めるようなことを考えればいいんだということでした。その方法はリラックスできるどんなものでもいいので続けることガ必要であるとのことで、免疫力を高めてリラックスできる鍼治療も大変良いことをいわれておられました。
  私は鍼治療は安心できる治療法だと思っています。副作用がなく、その人に応じた治療を行うオーダーメイド医療だと思います。是非ご相談下さい。

H23/8/1 心頭を滅却すれば火もまた涼し
  「心頭(しんとう)を滅却(めっきゃく)すれば火(ひ)も亦(また)涼(すず)し」という言葉があります。何かに集中することで、現実の痛みを忘れることができることを私たちは知っています。これまで今まで精神論で片付けられてきましたが、現象を実証した研究成果が脳神経科学の最新の学術雑誌に掲載されました。
  F.Zeidan先生により投稿されたもので、瞑想のトレーニングを4日間行った人とそうでない人の痛みを感じる程度を比較したところ、痛みの不快度を57%、痛みの強度を40%減少させたとしています。
  このことは瞑想が痛みの体験の感覚を脳内の複雑なメカニズムによって低減したことによるものと結
論づけています。
  不快な症状に対して、仕事などを行っている時はあまり感じなくなる、これは脳内の痛みを感じる回
路が低下したことを意味します。
  したがいまして、楽しいことやうれしいことなどの体験があると痛みを感じなくし、逆に怒ったり、
いやなことがあったりしてイライラしたり、恐怖体験があると痛みを強く感じるようになります。もちろん、ストレスも同様です。
  このようなことから、痛みが強くでている人は、「なんで自分だけ?」とか「これからどうなってしまうの?」といった不満や不安をかかえているとさらに痛みが増してどんどん悪い方向へ行ってしまうのです。
  そこで、このような悪いサイクルを訂正するために、いつかは治るから大丈夫といった前向きな姿勢が必要なのです。
  鍼治療は安心できる治療法ですし、痛みを少しでも和らげることで良い方向へ導くことができるものと思います。一人ひとりにあった治療とストレッチや運動をお願いしますので、徐々に良くなっていくことを体験できるものと思います。

H23/7/1 腱鞘炎と鍼治療
  腱鞘炎は誰にでも起きるものです。その原因はよくわかっていませんが、使い過ぎや逆に使わないことによる筋肉の弱さからくるものなど、様々なものがあると思います。
  部位で一番多いのが、手の指と手首です。そして、足のかかとの上のアキレス腱などがあります。五十肩も腱鞘炎の一種である場合もあります。
  手首では物を持つと痛い、缶のふたをあけるために回すと痛いというような訴えが非常に多いです。
   また、指に関しては、指が思うように伸ばしたり曲げたりできない、指を動かすとひっかかるなどのバネ指も広い意味で腱鞘炎なのかもしれません。
  アキレス腱の痛みに関しては、特に激しい運動をしたわけではないのに痛みが出てきたと言われる人は、まさしく運動不足による筋肉の弱さからくるものです。
  五十肩も肩の腱の痛みが原因のこともあり、一種の腱鞘炎の場合もあります。
  このように、関節にある腱の痛みがある場合、筋肉痛と腱鞘炎の区別は難しいですが、原因の多くは動かし過ぎか筋肉が弱っているかのどちらかです。そして、痛みが長引く原因のひとつがその部分の血行の悪さだと思います。
  したがいまして、手足の冷えがある人は特に注意して頂く必要があります。女性は筋肉が弱いので、何もしないのに腱鞘炎を起こす可能性が高くなります。
  腱鞘炎に対する鍼治療は効果ガあります。血行を良くし、痛みの緩和に有効です。そして、患者さんに行って頂くことは、ストレッチと歩行です。指や手首の腱鞘炎も歩くことで、手を振ることによって手の血行を良くすることが目的です。
  その人に合った効率の良いストレッチをお伝えしますので、安心して続けられる
と思います。安静にして乗り切る方法もありますが、それでは時間がかかります。少しでも早く良くしていくためには鍼治療と適度な運動が有効ですので、ご相談下さい。

H23/6/1 運動の効果と鍼治療 -その2-
  運動不足はメタボリック症候群に代表される肥満症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)になるということは誰でも知っていることです。しかし、実際には運動がなかなかできないのが現状です。
運動はしっかり走ってというイメージがありますが、脂肪を燃焼させるという観点からみると、そんなに激しい運動をしなくてもいいのです。たとえば、早足で歩くといったことだけで十分なんです。決して無理をしない歩行が最適だということが最近わかってきました。
  したがいまして、ニコニコできる程度のスピードで歩くのが脂肪燃焼に効果的なのです。このようなペースで1時間、1週間に2回ほど行えると効果があらわれますが、前にも述べましたように、これを持続させる努力は並大抵なことではできません。そこで、日常生活で様々な動きを取り入れる方法があります。たとえば、自動車での買い物を自転車にするとか、自転車に乗って買い物をする人は、歩いていくのが一番いいのですが、帰りの買い物の荷物のことを考えると・・といわれる人には、行きには自転車を押して歩くことをお勧め致します。また、普段、歩いて移動される人は、いつもより歩幅を広くして歩かれることをお勧め致します。電車での通勤の人は立っている時に、かかとを少し浮かせて立つという意識でずいぶん違ってきます。この少しのことの積み重ねが徐々に身体に効いてきます。1時間もの間、歩き続けることができない人は、こういった日常生活の中の動きに工夫をされるといいと思います。
  前回にも述べましたが、運動により生活習慣病の予防や自律神経のバランスを整えたり、免疫力を高める効果があり、この効果は鍼治療とよく似ています。
  適度な運動(日常生活の動作を工夫しましょう)と鍼治療で、梅雨のいやなこの時期をしっかり乗り切り、快適な生活を送られることを願います。わからないことがありましたら、ご相談下さい。
H23/5/1 運動の効果と鍼治療
  肥満を改善したり、生活習慣病の予防(悪くしない又はならないようにする)には運動が良いということは皆さんご存知のことと思います。
  最近では慢性的な運動不足がメタボリック症候群でいわれる肥満症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)と密接な関係にあることが報告されています。
  習慣的な運動は糖代謝を改善したり、肥満や食欲調節機構に作用して自律神経活動が活発になることが期待され、食事療法とともに大切な治療法のひとつです。
  コレステロールを下げる薬を飲んでいるのだから大丈夫とか、血糖値を下げる薬や血圧を下げる薬を飲んでいるから、多少運動不足だったり、食べ過ぎてもいいんだという考えは良くありません。本来飲まなくてもいいものを飲んでいるわけですから、体のどこかに不調をきたし、ひどい場合には薬の副作用に悩み、その副作用を抑えるような薬を追加して飲まないといけなくなってきます。
  生活習慣病は基本は運動と食事が大切なので、これを正すと薬を飲まなくてすむようになります。
  運動はこのような生活習慣病に対して効果がありますし、自律神経活動を正常な状態にして、自律神経失調症をはじめ、うつ病にも効果があると言われています。また、免疫力を高めて、風邪をはじめとする感染症の予防にも効果があります。
  このような効果は鍼治療も同じことが効果があり、このことを東洋医学研究所®黒野保三所長が実証医学的に証明されています。
  したがいまして、高血圧、糖尿病をはじめとする生活習慣病や自律神経失調症やうつ病、免疫力アップに対しては適度な運動と鍼治療でさらに効果を高めることが可能であると思われます。
  鍼治療は副作用がありません。運動も本人のやる気さえあればどこでもできるものです。ただし、急に症状が改善されるものではなく、週に2~3回ほど続けて行わなければいけません。
H23/4/1 五十肩の鍼治療 -その2-
  肩の痛みの中で多い病気として五十肩や肩関節周囲炎があります。もちろんスポーツ障害もありますが、今回は五十肩や肩関節周囲炎などの慢性的で老化を含んだ治療について述べさせて頂きます。
  この治療には私は鍼治療が有効であると思いますし、これに体操を含めた運動をいっしょに行って頂きますとさらに効果が出てきます。
  そこで、もっともよく使われている体操をご紹介致します。
【振り子体操(コッドマン体操)】
  下の図を見て下さい。イメージとしては肩の力を抜くということです。ただし、下の図は完全に下を向くため、非常につらいですから、このようなイメージを意識して以下のように行います。
1.立った状態で、机に五十肩ではない方の肘をつけます。
2.前かがみになり、痛い方の腕をだら~んと垂直におろします。
3.手をゆっくり前後左右に10回動かします。
この体操を1日1回行います。
  初めのうちはあまり無理をせず、痛みが激しい場合は回数を減らし、少しずつ増やすようにしましょう。
  一般に、物を持って行う体操がありますが、私個人としては物を持つ必要はなく、とにかく肩の関節をリラックスさせて運動を行うことが理想と考えています。初めのうちはこの方法が一番無難な方法であると思います。
  鍼治療は筋肉の血行を良くし、五十肩の痛みの緩和に役立ちます。運動と併用して鍼治療で早めに改善させましょう。

H23/3/1 五十肩の鍼治療
  肩の痛みを持っている人は多いです。肩関節の中には靭帯、関節包、そして筋肉や腱が存在します。肩関節の痛みを訴えられて来院される人の多くが「五十肩なんです」と言われますが、実際にそうでない場合もあります。それだけ、五十肩は肩関節の痛みの代表的なものです。
  上記した筋肉や腱の痛みですと、代表的なものに腱板があります。これは肩を動かしたり、肩関節を固定する筋肉の腱の総称で、スポーツによる障害です。この場合、腕を横から上に上げていくと水平から上の辺りに上げていくと痛みが出て、さらに上げていくと痛みがなくなるのが特徴です。
  今回の五十肩は肩関節を構成する靭帯や関節包の慢性的な炎症で、いわゆる老化ととらえられていますので、50歳頃から出てくる症状のために五十肩と呼ばれています。
  その症状はじっとしていても痛みがあり、夜中の睡眠時に痛みがあり、ひどい場合には痛みで目がさめたりします。そして、腕が横からも前からも上がらないのが特徴で、無理に上げていくと激痛が生じます。痛む場所は人により様々ですが、必ず存在する痛みは肩関節の後ろの痛みです。それと共に、肩関節の前であったり、横であったりします。人によっては、肘のあたりに鈍い痛みを訴えられたりします。
  血行が悪くなりさらに痛みガ強くなる傾向にありますので、まず、冷やさないように注意が必要です。冬は冷えがありますが、夏の冷房のあたりすぎで発症する場合もあります。今の時期はまず、カイロなどで温めることが必要です。そして、痛いですが、適度な肩関節の運動が必要になってきます。この運動については来月に述べさせて頂きます。
  鍼治療は筋肉の血行を良くし、五十肩の痛みの緩和に役立ちます。運動と併用して鍼治療で早めに改善させましょう。
H23/2/1 生体制御療法としての鍼治療
 鍼治療は運動器疾患である腰痛、膝痛、頚肩の痛みをはじめ、原因不明の痛みに関して有効なのは皆様、ご存知だと思います。また、あまり知られていませんが、本来、内科系の疾患に対しての治療は鍼治療が明治から昭和初期にかけて主流でした。戦後、西洋医学が取って代わりましたが、その理由が鍼灸治療は科学的根拠に乏しいことが指摘されており、このことは現在も同じです。しかし、東洋医学研究所では鍼治療による生体制御療法を行い、その有効性を基礎・臨床において実証医学的に証明されています。
  私は東洋医学研究所に所属し、師匠の黒野保三先生よりその治療法をご教授頂き、現在があります。
  内科系疾患として、高血圧、糖尿病をはじめとする生活習慣病、呼吸器疾患である喘息、消化器疾患である胃炎、胃潰瘍、小腸や大腸の不調である下痢や便秘、婦人科疾患をはじめ様々な疾患に応用されています。また、現代病と言われる自律神経失調症をはじめ、うつ病などにも有効です。
   上記の疾患に対する鍼治療の有効性を実証医学的に証明されており、その裏づけをもとに皆様の治療を行わせて頂いています。皆様が受けておられる鍼治療が生体制御療法なのです。
さて、運動には様々な効果が知られています。軽いウォーキングや、やや早足であるくウォーキングには鍼治療が有効である上記に説明した疾患に対して有効であることが報告されています。もちろん、軽めのジョギングがいいとされていますが、足腰の痛みをお持ちの人にはウォーキングがお勧めです。
   このウォーキングもやりすぎると逆効果ですし、痛みガあると歩くのが困難になります。当院ではひとりひとりに合わせた運動の量とタイミングを指導させて頂いています。できるようになったら、徐々に増やしていくようにしています。
   鍼治療は筋肉の血行を良くし、転倒防止に役立ちます。運動による関節や筋肉のトラブルは早めの鍼治療で早めに改善します。

H23/1/1 今年も鍼治療で健康を維持していきましょう
 明けましておめでとうございます。昨年は運動器疾患である腰痛、膝痛をはじめ、生活習慣病である高血圧、糖尿病に対し、鍼治療が良く、その管理に有効であることのお話をさせて頂きました。今年も引き続いて健康維持と鍼治療について、お話を進めていきたいと思います。
   西洋医学の診断と治療では、血液検査や画像診断により、その原因を追究し、原因がわかったら薬や手術により治療するものです。薬に関していえば、痩せた小柄な人に対しても太った大柄な人に対しても同じ薬を同じ量だけ飲ませるのですが、これでいいのでしょうか?
   このような疑問を持ったことによって登場したのがオーダーメイド治療です。これは一人一人の患者さんに合った治療を選択して適量の治療をするというものであります。大変すばらしいことですが、私達が行っている鍼灸治療はもうすでにこのことを実践し、昔から取り入れています。時々、「私は鍼治療が合ってないので・・」と言われる人がみえますが、これは間違いで、その人に合った鍼をしてもらってないため、体調が悪くなったり、痛みが増したりしたものと思います。正しく診断をしてその人に合った刺激方法で治療を行うと調子が良くなります。
   鍼治療は原因不明といわれた病気に効果があることが多く、原因を追究するのではなく、体調を整え、もともとあった身体が治そうとする力を強くする治療法です。
   鍼治療は各種の内科系疾患や心療内科をはじめ、痛み疾患に効果があり、老化防止にも効果があります。今年も鍼治療で健康を維持していきましょう。

H22/12/1 良いお年をお迎え下さい
 今年もあと少しとなりました。今年に取り上げさせて頂いたテーマは花粉症から始まり、ギックリ腰、骨粗鬆症、夏バテ防止、転倒防止の5項目でした。総合的に考えますと、とにかく、動くことが大変重要なことになってくるものと思います。
  病院に受診されて、膝や腰が痛かったり、高血圧やコレステロールが高いと言われた時に、痩せなさいとか運動しなさいと言われた人は多いと思いますが、関節が痛くては歩けませんし、体調が悪ければ動く気力がないと思います。そんな状態で食事を制限すると日中の活動が少なくなり、ますます悪くなってきます。
  そこで、必要になってくるのが、鍼治療であると思います。鍼治療は痛みを軽減して動きやすくしますし、体調を整えて「やる気」を起こさせる効果があると考えます。
  運動器疾患である膝痛、腰痛をはじめ、肩こり、首肩の痛みに対する治療法では痛み止めの薬より、自分自身が頑張って運動をして足腰の筋力強化をはかり、結果として体重を減少させていった方が身体にやさしいと思います。これは糖尿病や高血圧症をはじめとする生活習慣病にも言えることであると思います。
  どんな病気でも、自分自身で治していこうとする気持ちが大切で、今までの生活習慣を是正する努力が大変重要です。鍼治療は効率よく運動ができるお手伝いができる良い治療法であり、当院ではひとりひとりに合った運動を指導させて頂きます。
   副作用のない鍼治療で、来年も老化防止、健康維持に役立てて下さい。わからないことがあれば、是非、ご相談下さい。

H22/11/1 転倒防止と鍼治療 - その2 -
  肥満を警告し是正するために生まれたメタボリックシンドロームと同じように運動器でもロコモティブシンドロームという概念があります。
  ロコモティブシンドロームは運動器の不安があるために転倒して骨折、ひどい場合にはそのまま寝たきり状態になってしまわないための警告として生まれたもので、それには以下の7つの項目にひとつでも当てはまれば該当するため、注意を促しているものです。

1. 家の中でつまずいたり滑ったりする
2. 階段を上るのに手すりが必要である
3. 15分くらい続けて歩けない
4. 横断歩道を青信号で渡りきれない
5. 片足立ちで靴下がはけない
6. 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難
7. 家のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である

  上記の項目にひとつでも当てはまれば転倒する可能性がありますので要注意です。これに当てはまる人は以下の運動をして足腰を鍛えることが推奨されています。運動時の転倒には気をつけましょう。

1. 物につかまって片足立ちを1分間、1日3回
2. 椅子から立ち上がり座る動作をゆっくりで1度に5~6回、1日3回
3. 体操(ストレッチ・ラジオ体操)、ウォーキング、各種スポーツ(水泳など)

   足腰を丈夫にすることは、転倒防止にもなりますし、骨粗鬆症の防止ににもなります。また、運動することによって生活習慣病を是正することが可能です。
   これらの運動はご自分で努力しないとできないものです。できれば、ウォーキングが理想的ですが、外出が不安な人は部屋の中でできるこれらの運動を行い、慣れてきたら外で行えるよう、徐々に増やしていくようにしましょう。
  鍼治療は筋肉の血行を良くし、転倒防止に役立ちます。運動による関節や筋肉のトラブルは早めの鍼治療で早めに改善します。

H22/10/1 転倒防止と鍼治療
  今年の夏は暑かったですね!ようやく過ごしやすくなり、外出する機会が増えるものと思います。今まで外出を控えていたことによる運動不足が足の筋肉を弱らせています。したがいまして、これからの季節、外出時には転倒にご注意下さい。
  毎年言えることですが、これからの時期には「転んでしまった」という人が多くみえます。統計的には75歳以上になると半分以上の人が足腰の弱りが強くなり、転倒する危険性が増してきます。特に骨粗鬆症と言われている人や膝や股関節に不安がある人はご注意下さい。
  2006年に厚生労働省は運動器不安定症という新しい疾患概念を承認しました。これは高齢者を対象としたもので、この診断基準にあてはまれば転倒する機会が増えるため、注意を呼びかけているものです。転倒して骨折や寝たきりになることによる医療費の増加を抑えるために発令されたもので、肥満を警告し是正するために生まれたメタボリックシンドロームと同じように運動器でもロコモティブシンドロームという概念があります。これに当てはまる人は転倒しやすいので注意しましょうというものです。脊椎の圧迫骨折や骨粗鬆症、変形性の関節症(膝関節・股関節など)や脊髄障害、リウマチなどがある人はその対象となります。
  当院に来院される人は膝関節の痛みがある人が多いので、そのような人はこのような概念に入ります。これからの時期は活動しやすい時期ですが、慎重な行動が求められます。
  目を開けた状態で片足で15秒以上ふらつかずに立つことができる、椅子に座って立ち上がり、3メートル先まで歩き戻って椅子にまた座るまで11秒以内に戻れる人は大丈夫です。しかし、高齢者はその予備軍であることを忘れないようにしてください。
  鍼治療は身体のバランスを整え、転倒防止に役立つものと思います。簡単な運動方法については次回に述べさせて頂きます。

H22/9/1 (社)生体調整機構制御学会学術集会が開催
 8月29日(日)に名古屋市立大学医学部講堂におきまして、第28回(社)生体調整機構制御学会学術集会が開催されました。参加者は500名を超え、盛大に開催されました。
   この学会は私の師匠の黒野保三先生が東海地方の鍼灸を業とする先生方の研修の場を設ける目的で、今から40年近く前に設立された(社)全日本鍼灸学会愛知地方会の後を引き継いだもので、先生の様々な企画で研修会が開催されています。
   今回のメインは自律神経に及ぼす鍼治療の効果で、適切な鍼刺激を受けると自律神経が調節され、特にリラックスする神経が興奮することにより、身体がすっきりしたとか、軽くなったといった自覚が出てくるというものです。このことは「癒し」といわれていますが、実はまだ全然証明されていないのが現状です。今回はこのことを数値化して証明されました。
   今回の学術集会で私は発表をさせて頂きました。疼痛疾患と鍼治療を研究するための疼痛疾患班というものがあり、班員の先生方から集められたデータをまとめて代表でさせて頂いたものです。鍼灸院に訪れる腰痛と膝痛患者さんの実態調査を報告しました。急性や慢性の患者さんの割合が同じ程度なので、これらを的確に把握し、治療効果をより効率良く出していく必要性を述べさせて頂きました。
   特別講演では国際全人医療研究所理事長の永田勝太郎先生に世界的に危機的な場面で鍼灸治療が使われている状況であるにも関わらず、日本では鍼灸治療が普及されていないというお話や、明治国際医療大学准教授の福田文彦先生に脳内の報酬系が活性化され、うつ病などに有効であることを実験で証明したお話を頂き、大変有意義な時間を過ごさせて頂きました。
   今後は、皆様方の治療に役立てていきたいと思います
H22/8/1 夏バテ防止と鍼治療
 今年の夏は暑いですね!あと、2ヶ月近くもこのような状態が続くと思うとゾッとします。
  毎年言えることは、体調不良を訴える患者さんが多いということです。夏バテというと食欲がなくなったとか、体重が落ちた、身体がだるいといった症状を思い浮かべると思いますが、これは夏バテの一部の症状に過ぎません。実は夏バテの症状にはもっと多くあり、夏バテを起こす前の症状(前兆)にはいろいろあります。
  よく患者さんがおっしゃられる症状として、めまい、身体がフワッとする、身体が重いなどがあります。
  そして、最近多いのが、冷房病です。確かに、暑いので熱中症にかかる確率が高くなるので、冷房は欠かせませんが、涼しい部屋と暑い部屋の出入りが多いと、温度変化に対応できなくなり、血圧が上がったり、めまいが起きてきます。そして、冷房の部屋にいることで手足の冷えや腰や膝の痛みが増したりといった症状が出てきます。
  身体が重かったり、だるい、食欲がないという夏バテの症状には冷房病といったものも潜んでいるのです。また、風邪をひくこと自体が冷房病の典型的なものです。クーラーの風に直接あたることで肩関節を痛めたり、膝関節の痛みが強くなることもあります。
  これらの症状が出ないようにするためには、冷房の温度は高めにし、夜はふとんをかぶるようにして下さい。あと、1日に1度は外に出て歩くことを心がけ、汗をかくようにしましょう。朝や夕方などの涼しい時に行って下さい。
  鍼治療は体調を整え(自律神経のバランスを整え)、夏バテ防止の対策である歩くことの補助的なお手伝いができる治療法であると思います。実際の方法については是非、ご相談下さい。
H22/7/1 (社)全日本鍼灸学会学術大会(大阪)に参加
 年に1回開催される全国大会の(社)全日本鍼灸学会学術大会が今年は大阪市で6月11~13日の3日間開催され、約3千人の参加で盛大に開催されました。
  私も診療を休診して参加させて頂きました。その際には発表もさせて頂き、活発な質疑応答がなされ、大変有意義でした。
  私は(社)生体調整機構制御学会に所属し、その研究部の中に疼痛疾患班という疼痛疾患に関する鍼治療の有効性を明確にする研究班で班長をさせて頂いている関係で、班員から集められた腰痛の症例を集積し、まとめたものを代表で発表をさせて頂く機会を頂きました。
  私の師匠の東洋医学研究所®の黒野保三所長のご指導により、「腰痛に対する鍼治療の検討(10) - RDQを指標とした多施設での検討 -」と題して発表をさせて頂き、活発な質疑応答がなされて大変盛況でした。この内容は腰痛患者の日常生活状態が腰痛により制限されていることを評価できるRDQという質問表を使用して鍼治療前後で比較した結果、腰痛による日常生活の制限が楽になったことを報告しました。腰痛によってできなかった歩行や買い物、洗濯やふとんの上げ下げができるようになり、患者さんひとりひとりが無理のない日常生活ができるようになったことは鍼治療の効果であることから、鍼治療の良さが認められたということです。
  この大会のテーマである「統合医療」に関し、鍼灸治療が見直され、今後は病院などで鍼治療が受けられるようになる時期がくるものと思われます。この時にしっかり対処できるようにするために、日々の診療に加え、研究を進めて鍼灸治療の有効性をしっかり話ができるように努力していきたいと思います。
  鍼治療は体調を整え、皆様の生活活動をより良いものになるようなお手伝いができる治療法であると思います。是非、ご相談下さい。
H22/6/1 骨粗鬆症と鍼治療 - その2 -
  骨粗鬆症とは何かということを先月号でお話しました。今回は骨粗鬆症の対策についてです。特に女性は年齢と共に骨粗鬆症になりやすいので、注意が必要です。 
  食事ではカルシウムとビタミンD、ビタミンKを意識してとるようにして下さい。それぞれの酵素が多く含まれている食品は以下の通りです。
カルシウム:牛乳、チーズ、ヨーグルト、干しエビ、豆腐(木綿)、納豆、小松菜
ビタミンD:きくらげ、まぐろの赤身、さけ、しらす干し、うなぎの蒲焼
ビタミンK:納豆、ほうれん草、小松菜、にら、ブロッコリー
カルシウムとビタミンDは一緒にとると腸からのカルシウムの吸収率がたかまります。また、ビタミンDは日光に当たると活性化しますので、家の中にいるよりも外出が必要です。夏なら木陰や日傘をさして30分程度、冬なら手や顔に1時間程度あびれば十分です。
  運動は骨に体重をかけることにより、骨にカルシウムを蓄え、丈夫にする効果があります。ウォーキングが望ましく、過度に行うことによる圧迫骨折などに注意しながら、徐々に歩く時間を増やしていくようにしましょう。また、家にいる時には片方の手を机について片足立ちをしたり、軽めのスクワットなどや好みの体操をして骨に刺激を与えるのもいいと思います。
  骨を強くする薬をもらって飲んでいるから、何もしなくてもいいかというと、そうではありません。自分は薬を飲まなければいけないほど悪いんだという意識を持ち、自分で日常生活を改善していく努力がないと、骨粗鬆症は進行し、転倒・骨折・寝たきりという悪い方向に行ってしまう可能性があります。
  鍼治療は体調を整え、外出して身体が動かせることができるようになり、効率的に筋力強化ができる助けができる大切な治療法です。

H22/5/1 骨粗鬆症と鍼治療
 骨粗鬆症という病気をご存知ですか?骨がもろくなる病気です。病気というよりは老化と考えて頂いた方がわかりやすいです。原因として、まず、閉経以後の女性に多く(患者の約8割)、これは女性ホルモンの分泌が少なくなり、骨からカルシウムが溶け出して起こるものです。また、年をとるとビタミンDが不足がちになり、カルシウムを身体に吸収する能力が低下して骨がもろくなるのです。生活習慣では運動不足や偏食、お酒の飲みすぎ、喫煙などが骨粗鬆症の発病に関係しているといわれています。
  検査はかかとの骨に超音波を当てて測定する方法が簡単で、早く診断することができます。
  女性の人で、背中が曲がっている人を見かけますが、まさしくこれが骨粗鬆症で、背中の骨が骨折を起こして徐々に曲がってくるのです。もちろん、痛みを感じる場合もありますが、痛みを感じない人が多いようです。
骨粗鬆症の一番問題になるのが、転倒による骨折もそうですが、少し無理をしただけで手や背中の骨を骨折してしまうことです。特に股関節の骨折を起こすと介護が必要になったり、寝たきりになる確率が高くなるため、現在、大変問題になっているもののひとつです。
  骨を強くする薬をもらって飲んでいる人もいますし、サプリメントでカルシウムを補っている人もいますが、薬には副作用が必ずあり、薬に頼っていてはいつまでたっても良くなりません。自分が努力しなければ何の解決にもならないのが骨粗鬆症です。つまり、外出して身体を動かすことが基本です。
  当院では、鍼治療で体調を整え、外出して身体が動かせることができるようにサポートすることができます。次号に続きます。
H22/4/1鍼治療とギックリ腰–その2–
 これから暖かくなってくる頃にギックリ腰が多いことの理由を前回に述べさせて頂きました。ギックリ腰で訪れる患者さんのほとんどが1回で治るものと思って訪れますが、治るパターンはいろいろです。まさに1回で良くなる人もいますが、1~2回治療しても変化がなくて3~4回で急に良くなる人、7回くらいまでかかる人もいます。このような差は病態により違うものと思われますが、以前から腰痛を時々感じていた人、ギックリ腰を何度も経験されている人などは1回では良くならない場合が多いように思います。
  ギックリ腰は俗名で通称「魔女の一撃」といわれるものです。文字通り、強烈な痛みが腰に走り、ひどい場合にはその場で動けなく場合もあります。
ふたばだより

そのまま自宅に運ばれ、寝た状態で動けなくなります。安静にしていれば良くなるだろうと寝ているのですが、これで良くなる人もいますが、多くはいつまでたっても良いならず、当院に連絡をされて往診を頼まれる人もありますが、この場合には2~3日経過していることが多く、治るのに時間がかかる場合も多いのが現状です。ギックリ腰を起こしたら、すぐに治療を開始すると早めに治る場合が多いので、迷わずご連絡下さい。
  当院ではひとりひとりの病態を把握し、それに合わせた治療を選択し、少しでも早く治るように努力しております。
  病態には腰の骨の関節や靭帯、軟骨が大きな力によってねじられて(たとえば重いものを持ったなど)起こる場合もありますが、大部分は腰の筋力の低下から筋肉の疲労を起こしているところにちょっとした力(上や下の物を取ろうとかがんだなど)で起こしたギックリ腰の方が治りくいと思います。
  当院では、季節性の疾患に対する対処法など様々なアドバイスを行い、元気に乗り切って頂くようなお手伝いをさせて頂いています。
H22/3/1鍼治療とギックリ腰
 これから暖かくなってくる頃にギックリ腰の話?と思われる人がいると思いますが、これからの時期に多い症状のひとつです。一番の原因は今まで寒かったことにより外出が減って運動不足になっていたところに、暖かになって様々な活動を開始したことによる筋肉の疲労です。
  人間は暖かくなってくると気持ちに余裕のようなもの?ができるのか、今まで手をつけていなかったことをしてしまおうとするものです。たとえば、換気扇の掃除、庭の気になっていた所の修正、仕事場で片付いていなかった場所の整理です。
  このようなことをやり遂げた後の満足感はたとえようもないくらいあり、楽しくなりますが、その後にやってくる疲労による身体の痛みもあります。常にそのような仕事をしている人は筋肉が丈夫なのでギックリ腰を起こしませんが、普段は動かさない人が動かすことにより起こしやすくなります。
  春に多い行事として、転勤や部署の交代などによる作業、引越しなどがあり、これらの疲労からギックリ腰を訴えて来院される人が多くみえます。また、花粉症による鼻をかんだり、咳などが腰に過度の負担を与えてギックリ腰を起こす原因になっている人をみかけます。
  何よりもやっかいなのは、このような経緯で発症したギックリ腰は治しにくいということです。筋力が弱っており腰の骨の関節に負担をかけて関節の靭帯や軟骨を悪くしている場合が多く、治るのに普段より長くかかるケースが多いです。
  当院では、患者さんのひとりひとりに合わせた治療の中で、季節性の疾患に対する対処法など様々なアドバイスを行い、元気に乗り切って頂くようなお手伝いをさせて頂いています。
H22/2/1鍼治療と花粉症
ふたばだより
 今年は2月中旬頃から花粉が飛び始めるとのニュースが聞かれます。今年の花粉量は例年より少なめとのことで、花粉症に悩まされている人にとっては朗報?ともいえる年ではないかと思います。しかし、過敏な人ではそろそろ出始めている人がみうけられます。
  先月号に東洋医学研究所のホームページから適応症を抜粋して掲載致しました。ここには東洋医学研究所グループの先生方の花粉症に対する鍼治療の有効性を検討した学会発表が多くみられます。
  鍼治療により目や鼻の症状が楽になる現象を多く見いだしています。明らかに良くなっているわけですが、なぜ鍼治療により良くなるのかがわからないのが現状です。

今後はこのような方面の研究の重要性が指摘されています。
 この適応症に述べられているように、花粉にさらされないためにも、マスクやゴーグルをつけたり、帽子をかぶったり、帰宅時には服についた花粉をはらってから家に入るなどの努力が必要です。また、身体の調子を常に整えていくことにより症状が軽減されることもわかっています。
  鍼治療を長期に受けることで徐々に体質が変わり、花粉症に対する過敏な症状が徐々に治まってくる現象は良くみられます。
  花粉症に対する鍼治療の有効性を客観的に評価する目的で花粉症アンケートを依頼され実施しております。今年も、花粉症の症状が現れた人を対象に調査をさせて頂きますので、何卒、よろしくお願い致します。
  当院では、患者さんのひとりひとりに合わせた治療の中で、花粉症の症状を軽減するような治療も行っています。鍼治療によって体調を整え、花粉症の時期を元気に乗り切りましょう。
H22/1/1今年も鍼治療で健康を維持していきましょう
 明けましておめでとうございます。昨年は健康管理を中心に述べさせて頂きました。今年も引き続いて健康維持と鍼治療について、お話を進めていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
  昨年は新型インフルエンザの流行で心配をしましたが、基礎疾患がない人であれば重症化しないことがわかり少し気が楽になりましたが、やはりかかりたくない病気です。これに対して風邪を含めた疾患には鍼治療が良いことが報告されました(194号参照)。特に長期間鍼治療を継続することが感染予防につながり、継続の重要性がわかりました。
ふたばだより
寒い時に外で身体を動かすと風邪をひきにくい身体を作りますし、その年の暑い夏に夏バテを起こさないようになります。逆に暑い夏に外で身体を動かすと、冬に風邪をひきにくい身体を作るといわれています。要するに、運動をすることが免疫力を増強させ、自律神経を鍛えて環境の変化に順応する丈夫な身体にしてくれるのです。
  西洋医学は原因を究明する医学で、ひとつの症状が現れたらその原因は何かを探り、その原因がわかったらそれに対する治療を行うのが得意な医学です。しかし、原因がわからないと、全く無力な医学であり、この方面をサポートするのが東洋医学のひとつである鍼治療であると思います。


 鍼治療は各種の内科系疾患や心療内科をはじめ、痛み疾患に効果があり、老化防止にも効果があります。今年も鍼治療で健康を維持していきましょう。